Sunday, November 20, 2005

47. "Movin' out"

今日は、同級生となんと初のブロードウェイに行ってきました。11ヶ月もNYにいて、何故一度も行けなかったのかしら…。心の余裕かしら?

私が今回初めて見に行ったのは、"Movin' Out"。大好きなBilly Joelの音楽に合わせ、ダンサーたちがセリフなしで踊るというのを聞いて、ストーリーも知らずに見に行くことにしました。ちなみに同じくBilly Joel好きの同級生は、これで二回目の観賞とのこと。彼女が入れ込む理由も、舞台を見てわかりました。何といっても音楽も、踊りも、素晴らしい!

ストーリーの舞台は、1960年代のロング・アイランド。20代くらいの仲良しグループが恋愛模様を繰り広げながら青春時代を送っていると、ベトナム戦争の影が忍び寄ります。男性3人は徴兵され、内一人は戦死、二人は心に深い傷を負ってNYに還ります。過酷な戦地から生還をしたにもかかわらず、二人はうまく社会に溶け込めず、怒りやすくなり、焦燥しきります。暴力やドラッグに溺れていく青年、ガールフレンドと寄りを戻せない青年、フィアンセを戦争で失った女性。二人の青年は、ガールフレンドの懸命な愛情や、フィアンセを失った女性に夢の中で導かれたりしながら、それぞれに心の傷を癒し、立ち直っていきます。そして最後は、再び活気を取り戻していく姿が、力強く描かれています。

その間バックに流れるのは、"Movin' out"、"The Longest Time"、"Uptown Girl"、"Stranger"、"Scenes from Italian Restaurant" など、Billy Joel の数々の名曲たち。上段ステージでは、Billy Joelそっくりの声と素晴らしいピアノ演奏で弾き語るpiano manを中心にバンドが演奏し、下の舞台では、ダンサーたちがspectacleなdanceを繰り広げます。2003年のトニー賞受賞作だそうです。

会場に来ていた客層は、ベトナム戦争時代に青春時代を送ったと見られる50~60代の方々もいらっしゃり、涙を流す姿も多くありました。イラクでは先日、米戦死者が2000人に達したとのこと。今回の米軍駐留も長引けば、ベトナム化しかねないと、劇は暗に警鐘を鳴らしているようにも見えました。たまたま前日には国連フォーラムにて、PKO局で働く友人が、平和構築におけるDDR(Disarmament, Demobilization, and Reintegration: 元兵士などの武装解除、動員解除、社会への再統合)についての講義を行った直後でもあり、元兵士や彼らを支える女性たちの抱える心の傷について、改めて考えさせられました。

昨日の話では、平和構築の中のDDRにおける国連の役割として、Reintegrationの中で、大量の元兵士や女性・子供たちに、心理的サポート・ケアをするだけのcapacityの蓄積が、国連にはないのが今後の課題でもある、という話を伺ったばかり。DPKOがミッションを展開しているリベリアやシェラレオネでは、叫ぶことしか自分の感情を表すことができない元子供兵士や、心に深い傷を負った、大量の若い兵士や女性たちを、これから国の復興とともに、どうやって社会復帰させていくか、が深刻な課題の一つと話していました。

私自身も、ガーナ大留学時代に出会ったリベリア難民たちや、東ティモールで出会った大家の家族やローカル・スタッフたちを通して、幼い子供や女性たちが抱えているトラウマの深刻さを、かいま見てきたので、彼女の話はとてもリアルに聞こえました。今日は思いがけず、ブロードウェイで改めて、元兵士も戦闘から残る心の傷を癒さないことに社会復帰は難しく、それは米国でも変わらないのだと、知りました。

Movin' Out。NYでは、12月11日に最終公演を迎えてしまい、その後は日本も含めツアーにでるとのこと。NYにいらっしゃる皆様、お時間があれば、是非。日本にいる皆様、公演の詳細はわかりませんが、お楽しみに。私も、もう一回行きたいくらい…。なんと言っても、ピアノの演奏と歌が、たまらない。

Sunday, November 6, 2005

46. Autumn in NY






































Central Park


NY City Marathon