Monday, December 26, 2005

49. Merry Christmas!


Dの力作!その後ろにはNとKの逸品。


Bon appetit!


パエリアも、美味しい!!


Merry Christmas!! (Present from R-chan)


メリー・クリスマス!

長いトンネルを抜けると、雪国が…。 待ちに待ったクリスマス。

約3週間ほど続いた今回の最終試験期間中はよく、SIPA6階で明け方まで過ごした。特に、もうすぐ卒業する春入学のRちゃんとは、よくしゃべった…、いやいやよく勉強した。六階族の皆さん、お疲れ様でした。

試験中、ニンジンがないと馬車馬のようには走れない、という名目のもと、Rちゃんと懸案のクリスマス・イヴ作戦を練り始めた。我が家のルームメイトは、二人とも休暇で米国を離れ、アパートはからっぽになる。25年来のストライキ@NYにも負けず、同級生たちが帰省・越境ラッシュに揉まれる中、残されし私たちは考えました。うちのアパートで、オーソドックスにクリスマス・パーティーでもしようか…。家族も恋人もない我が友人共が、路頭を彷徨うのは見ていられない…。

『Singlers' Safety-netの会』と揶揄されながらも、試験勉強の合間を縫い、深夜の6階にて公正・厳選たる審査をRちゃんと始める。結果、選び抜いた(主にシングルの)シェフたちに、少しずつ声を掛けはじめる。試験後は、風邪っぴきのRちゃんにラタトゥイユを作りながら、今度はメニュー案を一緒に練る。途中、メイン・ディッシュを、ロースト・チキンにするか七面鳥にするかで、紛糾。終いには、チキ面鳥じゃなきゃクリスマスじゃない!と、口論にまでなりかけた結果、最後は私からロースト・ビーフの妥協案を提示し、友情は保たれる。さすが安全保障G仲間、両者ともに Conflict Prevention & Recovery を心得ている。

とりあえず、試験期間中に底をついた我が家の食糧棚を見て、買出しにでかけることにする。かぼちゃのクリーム・シチューをメニューに入れたかったけど、適当な大きさのかぼちゃがない。洋梨がおいしそうだから、サラダにしよう…。近所の道端で売り始めた、等身大のもみの木も、15ドル(+10ドルの支え)で仕入れる。よっこらよっこらアパートまで持ち帰ると、部屋はもみの木のいい香りに。貧乏学生にこれ以上の飾りは贅沢…と思っていたら、本番前夜、Rちゃんが国連のクリスマス・オーナメントをプレゼントしてくれた。感動。;; 妥協案出しておいてよかった…。(違うか。)そして彼女は全てのmissionを私に託し、8年来の彼と、彼の実家s@マサチューセッツへ、旅立っていった。

前夜10時。しばらく使ってなかったオーブンの掃除も済み、さあ、私はこれから仕込み開始。試験期間後半、よく一緒に過ごした六階族深夜組Aちゃんも、うちに来た。サングリアとロースト・ビーフを、二人で仕込みはじめる。お昼のおつまみ用にと、ビーフ・シチューも作る。お~、美味しい、さすが! 深夜3時半、準備完了!! お疲れ~、おやすみ~。

…しかし、Aちゃん帰宅後、いまいちワインが利いてなかったかなー…、なんて思いなおした私が悪かった。ちょっとワインを足して、アルコール分を飛ばそうと鍋を弱火に再びかけたまま、「一瞬だけ」とメールをチェック…。お、国連フォーラム、安全保障Gの来年度計画案ご意見締め切りは、今夜だったっけー…。

焦げる匂いに気づいたのは、30分後…、いや1時間後だった。後に残ったのは、変わり果てたビーフ・シチューの姿…。;; バリバリのお焦げをとっても、やはりにがみが残り、とても人に出せたものではない…。ふと冷蔵庫を見ると、ルームメイトが貼ったマグネット「Always make new mistakes」の文字…。ここまで焦がしたのは、確かに初めてだわ…。失意に枕を涙で濡らしながら、眠りにつく。幸先、悪い。どうして、こうなっちゃうの…。Aちゃん、ごめんね。

さて、一夜明け、気をとりなおして、メリー・クリスマス。午後2時くらいからシェフが、順々に到着しはじめる。私に至っては、明け方、お焦げと奮闘していて、掃除もメニューのプリントアウトも、まだできてない…。みんなのおつまみも、焦げはあるけど形がない…。しかし!ショックから立ち直りきれていない、私のオロオロっぷりに危機を感じた、シェフK,N,A,Dの対応は素早かった。メニュー最終版を決定し、レシピを複数プリントアウトして、足りない食材をリストアップ。買出し部隊と調理部隊とに別れ、私は一人お掃除部隊へ…。さすが、あれだけ厳選した甲斐があった…、選び抜いた私の優秀なシェフたち…。

そうこうしているうちにシェフCも到着し、お陰様でようやく順調に事が動き始める。買出し部隊も戻り、残りのメンバーも、ぼちぼち到着しはじめて、代わりのおつまみやザイヤのケーキ、ワインも揃いはじめる。テーブル・セッティングもばっちり。午後6時には、ほぼ完成~!みんなで、あーだこーだとわいわい言いながら、ワインを片手に、美味しいものが作れたら…、という私のささやかなクリスマスの願いは叶った…。神様、有難うございます。

クリスマス・メニュー(10人分) 【リンクは参考にしたレシピ】

洋梨とフェタ・チーズのサラダ

ロースト・ビーフ

パエリア
ラタトゥイユ
手巻き寿司

抹茶ケーキ

赤・白ワイン
コーヒー・紅茶


Dの力作、ロースト・ビーフは、いい焼き具合だったね~、料理は何事も(腹も)8分目でやめとくのが大事だね、と私は学んだよ。男の手料理パエリアは、本当においしかった、K君! Nさんのも! 洋梨のサラダと手巻き寿司も、美味しかった、抹茶ケーキも~…と挙げ始めたら、きりがないのでやめておく。シェフの皆さま、お疲れ様です…。食後は、DとCサンタとでガチンコ議論が繰り広げられ、これまたおもしろかった。とってもfestiveなクリスマスを皆さまと一緒に作れて、私は幸せでした。

一方で個人的には、NYでのこの1年で出会った・再会した、SIPA同級生と長年縁がある旧友3人とを招いての会だったので、計画中からとても特別に想い、感慨深かった。中高の同級生・弁D、大学時代の船の同期でN時代も一緒だったPDのA、東ティ山奥のアイナロで運命的に出会い、NYで運命の再会を果たした国連PKO局のC、加え最近ガーナにインターンへ行ったSIPA同級生Nさんやその他の皆さん…。あちこちを飛び回った我が半生を網羅するかのように、異なる時代の私をそれぞれ知っている、縁深い面子。たまたまNYで再会し、イヴに我が家へお招き。30歳になってやっと初めて、自分が一本に繋がった気がして、昨日は本当に嬉しく光栄だった。

20代の幕を閉じ、30代の幕を明けた今年、2005年がもうすぐ終わろうとしている。この10年は随分あちこち外へ飛び回ってしまったが、ガーナや東ティモール、東京、NYで、かけがいのない日々を送ったような気もする。これからの10年・30代は、できれば好きな仕事に就いて、こんなふうにおいしいワインを片手に料理を作って、楽しい仲間に囲まれ議論・談笑する、落ち着いて充実した日々を過ごせることができたら、幸せこの上ないんだけどな~。やれやれ、どこの国での話に、なることやら…。

ということで、遠くにいる皆様、お近くにいる皆様、なかなかご挨拶ができずにいる皆様、どうか、それぞれの土地でそれぞれの素晴らしい休暇を過ごされるよう、心よりお祈り申し上げます。

Best wishes,

Friday, December 9, 2005

48. Winter has come...

とうとうやってきました。今は明け方、窓の外は、今年初めての本格的な雪が、しんしんと降りつづいています。先日、この冬初めての雪が降って以来、今日は二度目かしら。真冬用のセーターとコートと手袋も、ようやく戸棚の奥から出してきました。NYの冬が、またやってきました。

今は朝6時。今日午後提出の学期末試験(take-home exam)が終わらず、徹夜明けです…。;; 今学期は、つらい。更にこの1~2週間は恐ろしかった。統計と経済の宿題を、おととい昨日と提出し、経済のグループ・プレゼンもやっと火曜日に終了。そして今は、明日提出の Politics of Policy Making(政策政治)の授業の課題、ドイツかアメリカの移民政策をケースにメモを書いている。週明け月曜日はPublic Managementの授業で、米 Department of Homeland Security の manegemant issues についてプレゼン。そして金曜日には経済の試験。そしてまた週明けて火曜日に統計の試験。苦しい…。本当にクリスマスなどやってくるのだろうか…。

おととい終わった経済のプレゼンのテーマは、日本のコメ農家への新補助金制度案についての経済分析。夏のサマーからお世話になっている優秀な官僚組メンバーK,R,Yとご一緒させていただいたおかげで、とてもとても勉強になりました。前日の夜は、読み上げ原稿もRちゃんに1時間ちかくかけて見てもらって、書き直し。よって、プレゼンスライドも直したりして朝の4時までかかった。プレゼン自体は、トリを収め、なかなか好評だったよう。きっと今学期一番の思い出。

一方、Public Management のクラスでは、7つあったケースのうち、3~4のケースを選んで、メモと呼ばれるアドバイザリー・メモを書いた。結果的に、たまたま私が選んだケースは、security 関係が多かった。かつてNYの治安が最悪だった頃ジュリアーニ前市長時代に行われたニューヨーク警察(NYPD)改革のケース、9/11で多くの犠牲者を出したニューヨーク消防署(FDNY)のstrategic planningについてのケース、炭素菌(Anthrax)で大きなCrisis Managementを迫られた郵政省のケース。それぞれ、Directorのアドバイザーになった気で、たどたどしいメモを書く。ちなみに私は選ばなかったが、他には、教育省、水道局、雇用などについて、人事や民営化についてなどのケースがあった。そして来週月曜日のグループ・プレゼンは、9/11後に作られ、カトリーナの対応で批判が集中しているHomeland Security省について。これが、ちっとも進んでいない。不安。

他方のPolitics of Policy Making のクラスでは、様々な政治アクターと利害関係をもとに、どのような政策を立案するか、いかに法案を通すか、どのように政策を施行するかについて、同様、ケースをもとにメモを書いてきた。Los Angelesにおける刑務所建設法案と住民反対運動のケース、京都議定書に署名をしない米政権における環境法案とビジネス界の反対のケース、USAIDの緊急食糧支援改革法案と米農家反対のケース、そして今回の移民政策法の施行。特に最後の移民政策については、もともと関心もあったが、ドイツのケースを読むにつけ、先進国と途上国の問題を繋げ、難民問題、国家間の経済格差、高齢化社会、グローバライゼーションという現代の課題を考える上で、改めて重要な問題と再認識させられた。急速な高齢化が進む日本も、他人事では済まない時期が来ている。

どちらの授業もそれぞれ、メモの出来は拙く悪かったが、ケース自体はおもしろかったし勉強にもなり、知識の幅も広がった。でも未知の領域を新しく勉強するというのは、なかなか苦しいことであります。これまで、途上国のFailed stateと呼ばれる国や紛争後の復興、crisis prevention & recovery、nation-building(国造り)を見てきた中、一方でDemocracyとGovernanceの「あるべき姿」について、国家や三権分立、行政、司法、立法、そして公共政策を学ぶ必要をひしひしと感じ、選んだMPAでした。が、「苦しい」の一言です。domesticネタが多く、motivationを高めるのに、一苦労。好きな国際関係を選べば、もっと楽しかったろうに…。でも、自分の中で決定的に欠けていた「視点」を学べる、というのは、苦しい分、有難い機会でもあります。

と思いなおし、言い聞かせ、え~、逃げていないで、そろそろ今日午後5時提出のメモに戻ります…。は~、終わりますように…。提出に走って転ばないよう、雪用の靴も出さなくては。歩いたら、きゅっきゅ、鳴るかしら。